こんにちは、heel.OOIの土山初代と申します。今回は、美容師もやっていますが、髪飾り作家としての活動もしておりそのご紹介となります。

髪飾り作家って何？？と思われた方も多いと思います。私が作っているのは、和装用の髪飾りになります。成人式・卒業式・結婚式などに使用する髪飾りになります。

主にプリザーブドフラワーを使用してつまみ細工などの和の要素を組み合わせて作成しております。

最近作った作品のご紹介｜つまみ細工で作成したユリの髪飾り

こんな感じの髪飾りを作っています！！というのが伝わったらいいなと思いご紹介させていただきます。2月に作った作品です。

イメージの中で、　“白・黒の対照的な色”　を使用して、白も黒も様になるようなデザインを作りたいという思いがありました。

白・黒がメインの花に赤のモチーフをアクセントをつけさらに、ゴールドの水引と金箔でそれぞれの花を引き立ててくれるようなものが作りたいと思ってどんな花がいいか考えていました。

初めは、プリザーブドフラワーをメインの花に使用できればと考えていましたが、メインとなる黒の花がなかなか見つからなかったので、つまみ細工で花を作ることにしました。

どんな花を作ろうか色々考えた結果、綺麗にもカッコよくもなりそうなイメージの“ゆりの花”をチョイスしました。

ポイントとなる大きなゆり・中くらいのゆり・小さめのゆりの3つのゆりを、つまみ細工で作成しました。そしてメインの色である白・黒の印象を際立出せるため、白ゆりには白の紫陽花を組み合わせ、黒ゆりには黒の紫陽花を組み合わせました。

アクセントとなる赤の花もプリザーブドフラワーで考えましたが、つまみ細工のゆりの花を引き立ててくれるのはやっぱりつまみ細工で作ったお花かなと思い、赤のちりめん生地でフリルフラワーを作りました。

水引は、髪型に合わせて自由につけられるように、45センチの水引を髪型のバランスに合わせながらヘアピンで留めました。金箔も同様、髪型に合わせてつけていきます。

今は、このような感じでプリザーブドフラワーと和のアイテムを組み合わせて作ることが多いです。

今後は、プリザーブドフラワーのことやつまみ細工のことをもっともっと深く学びつつ、ブライダル用のドレスにも合わせたデザインを考えていければと思っています。

なぜ髪飾り作家になったのか？

ずっと前からの願望で、”自分の商品が欲しい”　というものがありました。初めの頃は、自分の商品とは言え、どうすればいいのかさっぱりわかりませんでした。

色々考えた結果、自分の手で作ったものを商品化するのが一番手っ取り早いと考えるようになりました。とはいえ、もともと手芸が得意とか手先が器用というものとは無縁でした。

できるかどうかも分からないまま、でもやってみないと自分が作れるのか、作れないのかもさっぱりわからないから、考える暇があったら実行してみよう！と思い立ちました。

それがちょうど一年前のお正月（2021年）でした。お正月休みという事もあり、時間もあったので材料だけ取り寄せて本を見ながら作ってみました。

そしたら、自分が想っていた以上に夢中になる日々が続いたのです。

「これだけ夢中になれるなら、もしかしたら作れるようになるのでは？？」

と思うようになりました。初めは、アクセサリー全般を作ろうかと考えていましたが、何か一貫性があった方がブランドイメージを作るりやすいと考えたことと、やっぱり美容師なのでヘアアクセサリーに絞った方がいいと思うようになりました。

それから、ハンドメイド系のヘアアクセサリーというものをとにかく作りまくりました。ビーズを使用したもの、パールを使用したもの、リボンを使用したもの、レジンを使用したもの。。。。。

思いつくものすべてを一通り作りました。なぜいろいろ作ってみたかというと、自分が作っていてしっくりくるものが何かが分からなかったからです。

今まで何かを作ったことが無かったから、自分が何が一番好きかわからなかったし、作ってしっくりくるものが分からなかったからです。

だからもう本当にゼロから始めたという感じです。

それで、たくさん作っていくうちに作品もどんどん増えていくので、今度は販売することを考えるようになりました。ネットでの販売、フリーマーケットでの販売、heelでの販売など一通りやってみました。

そして販売も一通りやってみて、最後に委託販売にチャレンジしようと考えました。なんとなく、店頭に自分の商品が並ぶって敷居が高いように思っていました。

でも、販売する行為も一通りやったので、そろそろ一歩踏み出そうと思い委託販売をしようと決意しました。

委託販売先　fechel

私が、委託販売をしているお店は　”fechel”　という、ハンドメイドのアクセサリーとドライフラワーが置いてあるお店でした。

契約後、いよいよ納品をすることになりました。委託販売先のオーナーから「1月～3月にかけて成人式・卒業式の方々に向けて、髪飾りを作成していただけませんか？」

とお声をかけて頂きました。声をかけて頂いたことがきっかけで髪飾りを作るようになったんですが、条件として“ドライフラワー・プリザーブドフラワーを使用しての髪飾り”　とのことでした。

これまた作ったことが無かったので、一から学びなおして作成することとなりました。だけど、ヘアアクセサリー作りを通して、基本的な金具の使い方などは一通り学んでいたので、なんとか形にすることができ販売までさせて頂けるまでになりました。

成人式や卒業式に向けての髪飾りを作成していくうちに、自分自身の中で普段使いのヘアアクセサリーを作るよりも、和装用の髪飾りを作成することが楽しいと感じるようになりました。

作りごたえがあり、何よりも美容師としてヘアセットをした状態に自分が作った髪飾りをつけられるというのがとっても魅力的に思えたのです。　

いずれは、美容師であることと髪飾り作家としての活動を今よりももっとリアルにつなげていける、という部分も将来的に良いなと思えたのもあります。

これからも、もっともっと和装用の髪飾りや、ブライダルで使用できそうな髪飾りを沢山作成し、少しずつ広めていけたらと考えています。

好きなことだけで生きていく事への充実感

ここまでの流れで、なんとなく察している方もいらっしゃるかもしれませんが、私は自分の好きなこと・やりたい事だけで生きています。

私の人生は、美容師から始まり、美容メーカーのインストラクター、そして美容師と髪飾り作家。という感じの流れで生きてきました。

詳しく見てみたいと思われた方は、プロフィールを書いている記事があるのでよかったら読んでみてくださいね。

プロフィール

初めは、美容師をやっていましたが30歳くらいの頃から「美容師以外の世界を見てみたい」と漠然と思うようになりました。そのころは、何がしたいとか明確なものはありませんでしたが、できれば今までやってきたことを活かせる仕事がいいと考えていたところ、美容のインストラクターをいうお仕事にたどりつきました。

そして、美容のインストラクターを約5年ほどやりました。必要としている人に、自分のできることを通して何かを伝えるという事も好きだったので、とっても楽しんでお仕事をさせて頂いておりました。

仕事って当たり前かもしれませんが、一通り覚えて出来る様になったら“内容がちょっとだけ変わった同じことの繰り返し”になると思うんです。

もちろん美容師もそうです。

だけど、美容のインストラクターを3～4年したころに、「これやりたい！！と強く感じることをやりたい！！」と刺激を求め始めた自分がいました。

もちろん美容のインストラクターを辞めた理由はそれだけではありません。（また別の機会にお話しできればと思います。）

そこで、私のベースにある美容師という職業を中心に、何か始められないかと色々考えていました。そして、いろいろ考えた結果、以前から欲しかった“自分の商品”を自分の手で作ることにしました。

美容師という職業と髪飾り作家という職業は、似ている部分もありますが、全然違う部分もあるからこそ、自分の生活のバランスを取ってくれているような気がしています。

この“一人で黙々とする”というが一番の違いだと思っています。美容師は、コミュニケーションが全てといっていいほど大切だと感じています。

どんなに技術が上手でも、お客様とのコミュニケーションがちぐはぐだったら、成り立たないと思うんですよね。

それに比べて、髪飾りを作る時ってとにかく作ることだけに集中して黙々と作る感じなんです。

技術という枠組み以外は、全て対照的で、でもその対照的だからこそ自分の中のバランスがものすごく取れていて、気に入っています。

そして、美容師にも髪飾り作りにも必要な“技術”を磨いたり追求したりすることは、もともと大好きなので髪に対する技術の勉強も、ものつくりに対する技術の勉強も、両方ともとてつもなく楽しいと感じます。

heel.OOIだからこそ実現できた好きなこと

好きなことを仕事として毎日を過ごすのに必要なことは、“環境”もとっても大切だと思います。

私の場合は、大変ありがたいことに美容室で働かせていただきながらも、自分のやりたい髪飾り作家としての活動をさせて頂ける環境です。

しかも、こうしてホームページにもアップさせていただけて本当にありがたい限りです。

なかなかこのような環境でお仕事をさせてもらえることって少ないようにも思います。

これからも、美容師と髪飾り作家として末永く続けていけるよう、自分の好きなことを通して皆様のお役に立てるよう、頑張っていきたいと思います。

よかったら、インスタに作品をご紹介させていただいており、BASEで販売しておりますので、ご興味がありましたら見て頂けると嬉しいです。

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